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「約束 伍(最終回)」

「あたしが毎日眠ってばかりsleepyになって、ご飯も食べなくなったら・・・その時はあたしをお医者さんに連れて行かないでね?」

「・・・いや、医者へ連れて行くつもりだけど・・・」

「イヤなのっsign01さっきも言ったでしょ?自分の寿命がわかってるって」

「でも・・・」

「カッツくんと一緒に散歩をしている時、カッツくんはあたしを誉めてくれた事があったよね?」

「?」

「‘前足を高く上げて機嫌良さそうに歩いているペロはカッコいいね’って」

「うん」

「私たちキャバリアは、生まれつき股関節が弱いの。あたしがいつまで生きられるのか?あたしの寿命についてはカッツくんに言わないけど・・・あたしはいずれ歩けなくなる、そのことはわかっているの。カッツくんが‘カッコいい’って言ってくれた歩き方が出来なくなるのsweat02

「その時はオレがペロを抱いて、散歩すればいいじゃん?」

「そんなのダメよ、あたしにもプライドがあるし、あたしは誇り高きキャバリアなんだからsign01

「この際、プライドは捨てて頂いて・・・」

「うんにゃ、ダメですっsign01

「うんにゃって(笑」

「あたしが歩けなくなって、この部屋から出られなくなったとしても、あたしは毎日を楽しく過ごせるのよ?」

「なんで?」

「今までカッツくんと一緒に生活して、楽しいことがたくさんあって、それを頭の中で思い出すだけでも毎日楽しく過ごせるもの」

「それで・・・ね、あたしが死んだら、いつも散歩している‘あの公園’にあたしを埋めて欲しいの」

「満開の桜の木の下でカッツくんとお花見したこととか、カッツくんが遠くへ投げたボールをあたしがダッシュdashで取りに行ったこととか、大型犬に追いかけられて一緒に逃げたこととか・・・思い出がギュ~っと、たくさん詰まっているあの公園で土に帰れたら・・・あたしは幸せよ」

「・・・って、さっきからキーボードのカチャカチャいう音も聞こえないし、あたしの話、ちゃんと聞いてるの?カッツくん?」

(´;ω;`) (´;ω;`) (´;ω;`)

「ダメだわ・・・カッツくん泣いてるし、アッハッハ~可笑し~い(笑」

「おがじぐないよ~だっでーじぬどか言うじ、ごーえんに埋めろどが言うじ・・・がなじーごど言うかだ・・・」

「そんなんだからいつまで経っても結婚できな・・・じゃなかった‘結婚しない’状態なんだよ?少し気まずくなってしまった以前の仲良しさんに‘元気?’って、メールしてもガン無視されて返信来ないのよ?そのメールをした時間が夜中とは言え、酔っていたとは言え・・・(笑」

「がっがりじまじだぁぁぁ・・・へんじんだぐでーっsweat02

「早く結婚しなさいよsign01お勧めは‘野菜炒め’が抜群のシトね、くれぐれもNASAから来た人造人間はダメだからね?カッツくんが結婚しても、あたしはカッツくんに付いて行くからさ、それにまだあたしは死なないわよ(笑」

「人造人間はダメでやざいいだめが・・・」

「あぁ~もう本当に手がかかる、このシト。ほらっ!そろそろカッツくんが目を覚ます頃だから、ベッドに行って寝るわよ?」

「オレが目を覚まずがらオレが寝るの?わがんだいーっdashdashdash

「いいからいいから、はいはい、コッチコッチ」

私はペロに手を引かれてベッドルームに向かい、そのまま二人してベッドにゴロンと横になった

ペロは私の胸に顔うずめると呟いた

「こうして寝ると、すごく安心出来るの。今日のこと、そしてあたしが死んだら公園に埋めること、忘れないでね?約束よ?はい泣かないっ!目を閉じて・・・うん、それでいい・・・もうすぐ眠くなるよ・・・おやすみ」





寒いな・・・手と足が冷え切っていた

でも、胸だけは暖かい

変な感じだ

うっすらと開けた目の前にペロがいた

ペロが甘えるような声を出して、私の顔を舐めている

自宅マンションの玄関先で寝てしまうとは、何と言う失態sign01

靴も脱いでやしない、コートも着たまま前に突っ伏して眠ってしまうとは・・・

我ながら呆れたdash

おつカレーライス・・・つーか、疲れがピークだったんだよ

自分にそう言い聞かせて、私はノロノロと靴を脱ぐとキッチンへ向かった

寝ている間に泣きでもしたんだろうか?顔が鼻水と涙でグショグショだ

冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだして飲み、水道で顔を洗う

あれ?

ペロが食事に使っている皿が空になっていることに気づいた

食器棚からドックフードを出して、その皿にパラパラと落した

カランカラ~ンnoteと乾いた音を立てて、ドックフードが白い皿の上に広がっていく

「ペロ?ご飯だよ?どこ?」

ペロは仕事部屋に居た

小さなデスクの前に座っていたペロは振り返り、一瞬、私と視線を合わせると

なんだか楽しげに再び机の上に視線を戻した







Photo




思い出したsign01夢の中(sign02)で私の仕事をペロが手伝ってくれて・・・

....φ(・ω・` )カキカキしていたものだsign01

‘夢であり現実’ペロは確かにそう言っていた

それにしても‘参上’って・・・今どき、地方から修学旅行でやって来た学生でも、いたずら書きに使わないセリフだよね(笑

「約束、したもんな・・・」私がそう言うと、ペロは一声

ワンsign01と誇らしげに鳴いて私を見上げた                 

                                             

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

「急にどうした?」

「なんか、宗教でも始めたんですか?」

「イヤなことでもあったの?」

気まぐれと気分転換のために書き始めた「約束」というブログ記事を読んで、知り合いは私にそう尋ねた(笑

読んでくれてありがとうございましたnote

登場する人物、並びに場所等は一部を除いてすべて架空の物です

また、死んでしまったペットを勝手に公園などに埋めると罰せられる場合もありますので、自治体の定める規則に従ってペットの亡骸を処分して下さい




なお、イラストを提供して下さったクララ・マイさんの今後の活躍に期待しています(成せば成るからsign01何事もねsign01頑張ってっsign01

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コメント

おやおや ごんちゃんすっかりしっかりペロちゃんにぞっこんですねU^ェ^U ワン!
でも今から死んだ時のことなんて考えないでよぉ
私も悲しくなるから(ノヘ;)
ちっくぅ〜ぐぅちゃ〜ん●ヘ(^エ^=) ニャァー

投稿: ハーブ●ヘ(^エ^=) ニャァー | 2008年12月24日 (水) 18時34分

はい、そーですね(笑
いつか( ´・ω・`)ノ~バイバイしなくちゃいけないから・・・
今の時間はとても大切で、濃密な時間・・・
そんなことを考えたものですから(笑
自分の身近にいる生き物って、友達とか家族みたいですよね?(笑

投稿: カッツ | 2008年12月25日 (木) 01時28分

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