「小さな恋のメロディ」
メッセで私と遊んでくれる18才の女性がいる(笑
18才と45才、いったい私はこの人とどんな話をしたらいいのか?
18才と私の間に、共通の話題なんてあるのか?
ジャニーズとか知らないし、アニメだってエヴァしか知らないし・・・
でも、心配ご無用だった(笑
私が古い歌謡曲&ポップスを口ずさむと、この女性はハミング
する
なぜだ?なぜ自分が生まれる前の曲を知っているんだ?
映画の話もそうだ
こういう映画があってさぁ~と私が話すと、この女性は内容を把握している
なぜだ?どうしてそんな古い映画を観ているんだ?
不思議に思って聞いてみた
「あなたの写メも見た。誕生日だって知っている。18才なのは間違いないと思う。でも・・・ほんとは36才くらいだろ?」と(笑
彼女の持つ‘過去のデータベース’が、なぜこんなにしっかりとしているのか?その理由を聞いて、私は納得した
それはこういうことだ
両親が私と同じくらいの年齢で、自分たちの青春時代の話しをよく彼女にするらしい
なるほど、そういうことか(笑
しかし、それだけではない
私にとって「世界の中心で愛を叫ぶ」的な話はシラけるだけか、またはギャグとしてしか考えられない
最愛の相手→不治の病・・・だからどうした?ってなもんだ
世の中には‘死ぬこと’以外の不幸がたくさんあって、そんな不幸に接している人は、黙して語らないと相場が決まっているじゃないか
ましてや‘世界の中心で叫ぶ’ことなんてしやしない
叫ぶんなら叫ぶんでいいんだけど、それって「愛」を叫んでいるんじゃなくて
自分の「エゴ」を叫んでいると自覚の上で叫びなさい、と、そう思う
この女性も私と共通の考えを持っていて、最近の‘不幸を売りにした泣かせ小説’みたいなものは大嫌いだそうだ
きっと‘死ぬこと’以外の‘不幸なこと’のイメージが、頭の中にあるんだろうと思う
先日、彼女と映画の話をした
「小さな恋のメロディ」は観たことある?
おばあちゃんから「パブで飲んでるお父さんのところへ行って、アイスクリームを買ってもらいなさい」と言われたメロディ・パーキンス(トレイシー・ハイド)が
大切にしている金魚を手に持ち、その金魚を散歩(
)させた後
お父さんに会いに行くシーンだ
好きだな このシーン(笑
ちなみに、メロディはこの金魚を自分の洋服と物々交換した
(映像の冒頭に登場する荷馬車は、金魚と洋服の交換に応じたリサイクル業者)
「小さな恋のメロディ」
ダニエル・ラティマー役 マーク・レスター
メロディ・パーキンス役 トレイシー・ハイド
トム・オーンショー役 ジャック・ワイルド
監督 ワリス・フセイン 1971年 イギリス
「ジャック・ワイルドって、最近亡くなったんだよね(2006年 53歳で永眠)」
「そうなん?あっ
オリバーとかロビンフットにも出てたんやぁ~」
‘小さな恋のメロディ’では、お坊ちゃまみたいなダニエルに
色々なことを教える(悪事を含めて)‘とっぽい(不良)’役を演じていた
カッコイイ(笑 とにかくジャック・ワイルドはカッコイイ(笑
ジャック・ワイルドが少しだけ影のある役を演じると、しびれる(笑
映画の中に、こんなシーンがある
ダンスパーティーでのワンシーン、友達と二人で踊っているメロディ
ダニエルはメロディと踊りたい
だからトムに頼む
「メロディが友達と二人でいるから、あの友達をダンスに誘ってくれないか?そうしたら、ボクがメロディと踊れるから」
‘ダンスなんてクダラナイ’と言っていたトムは、ダニエルの願いを聞きいれ、メロディたちに近づく
ダニエル 「あ あの もし良かったらボクと・・・」
ダニエルがモジモジと丁寧に誘っている言葉をさえぎり、トムが
トム 「なぁ踊ろうぜっ
」
メロディと友達が(´`c_,'`)プッと吹き出す
とっぽいなぁ~(笑
「この映画を観たのは15才の時だった その時さ、エンディングのシーン・・・そうそう!トロッコのシーンね あそこでボロボロ泣いた」
「えぇ?なんで泣くの?泣くシーンじゃないでしょ?(笑 この映画を観るには、早すぎる年齢だったのかなぁ~?(笑」
「そうなんだよ 確かめる意味で、もう一回観たいんだ」
「あたしも一回しか観ていないから、また観たいな」
・・・というワケで、昨日、TSUTAYAでDVDをレンタルし、鑑賞してみた(笑
忘れているシーンがたくさんあった
メロディが初めてダニエルを自宅へと招き、食事中のお父さんがダニエルに冗談を言うシーン
イギリスは階級社会なので、こうした家族での食事シーン(食べているもの、会話の内容、英語の発音、単語)などでおおよその社会的身分を表現する場合がある
お父さん、もの凄いブラックユーモアを吐く(笑
この食事シーン以外でも、例えば金魚と自分の洋服を物々交換するとか
メロディの家庭は決して裕福ではない
でも、お父さんのブラックユーモアで家族が笑い合うシーンなどは全体的に‘優しさ’に包まれていて、その‘優しさ’こそ、この映画の底流にあるものなんだと思う
さて、問題のエンディングのシーンだ
私はもちろん泣かなかった(笑
彼女の言う通り、泣くシーンではない
15才の私が「小さな恋のメロディ」を観て泣いた時のことを思い出してみた
‘この線路・・・どこまでも続いていればいいな’そう思った途端
胸が‘カッ’と熱くなって、涙がポロポロとこぼれ落ちた
入ったんだよ、その時
自分のスイッチが‘パチン’と音を立てて入った瞬間だったんだと思う
そう言えば、中学へ上がって初めて好きになった人は
笑顔がトレイシー・ハイドに似てたな(笑
そんな余計なことまで思い出し、私は笑いながらDVDをケースにしまった
まだご覧になっていない方は、この機会に「小さな恋のメロディ」をご覧になってはいかがですか?
きっと、胸が‘カッ’としますよ(笑
最後に‘Melody Fair(The Bee Gees)’の訳詞を併記しておきます
泣き顔のあの女の子は誰だろう
ぼんやり広告を眺めている
人生の辛さがわかっても
悲しい顔をしちゃいけないよ
メロディ・フェア 髪をとかしてごらん
もっとキレイになれるから
メロディ・フェア
君は子供にみえるけど
メロディ・フェア
本当は立派な大人なんだね
窓辺に立たずんでいる女の子は誰だろう
降りしきる雨を眺めている
人生は雨の日ばかりじゃない
メリーゴーランドなんだ




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